ちんだみについて
ちんだみとは「調弦」の事で、カラクイを回して音を調節します。三線をはじめる人にとって最初の難関ともいえる作業です。
ピアノや調子笛などを使い、耳だけで音を合わせる事もできますが、チューナーを使うと簡単正確にちんだみを行うことができます。
まずは音の高さを決めましょう
三線のちんだみの基本は
本調子の4の調弦といいます。
弦を押えない状態(開放弦)で
男絃・中絃・女絃の順に
ド・ファ・ド(C・F・C)に合わせます。
※ハ長調で「ドレミファソラシド」は「CDEFGABC」と表記して、弦楽器ではアルファベット表記するのが一般的です。
その他の本調子は下図を参照
実際にちんだみをしてみましょう
簡単にちんだみができるクリップチューナーでの方法を紹介します。
※操作方法はチューナーにより異なります。詳細はお手持ちの説明書をご確認下さい。
電源を入れて弦を弾くと、チューナーのメーター(針)が徐々に上がり音が安定すると止まります。
音が消えるとメーターも下がりリセットされます。
弾く→メーターを見ながら締める
弾く→メーターを見ながら締める
→締めすぎたら一旦緩める。
これを繰り返して目的の音へ合わせて行きます。
※ちんだみのコツは、
締めすぎた時に緩めながら微調整を行わないという事です。
締めすぎたら一旦余分に緩めて、少しずつ締め続け音が合ったところで止めるイメージを持つと良いでしょう。
からくいを回す時のコツはコチラを参照してください。
ではちんだみしてみます。
例として本調子3の、男弦の開放弦を「
B」に合わせる方法を説明します。
まずは弦を緩めて低めの音にし、何も抑えず(開放弦で)弦を弾きます。
そうすると、現時点で何の音なのかが表示されます。
何も表示されなければ少し締めながら弦を弾き、いずれかのアルファベットを表示させます。
↑何表示されていない状態
↑例:もう一度弦を弾き、少し締めたらAが表示
低い A B C D E 高い
Bに合わせたいので今は少し低い事がわかります。
CやDが表示されたら高いという事です。
まだ締めが足りないので同じように
弾く→メーターを見ながら締める
弾く→メーターを見ながら締める
を繰り返して
Bに近づけていきます。
↑
Bに近づいてきた
弾く→メーターを見ながら締める
を繰り返し真ん中に来るまで調節する。
この時、締めすぎてしまったら一旦少し緩めて同じ作業を繰り返します。
↑締めすぎたので一旦少し緩める
弾く→メーターを見ながら締める
を繰り返し真ん中に来るまで調節する。
真ん中にくればちんだみ完了。
※このチューナーでは色が緑になります。
《注意》
Bが表示されても「
♭」は半音低い「
♯」は半音高いので、記号が付いていない「
B」がメーターに表示されるように合わせて下さい。
低い B♭ B B♯ 高い
↑B♭の状態
この方法で男弦・中弦・女弦の3本ちんだみします。
3本の弦が合えばちんだみ完了です。
一度合わせても、時間が経つと狂ってきます。
正確な音を覚える為にも、こまめにちんだみをしましょう。
今回使ったチューナーはコチラ!