爪(ツメ・バチ)の選び方
※爪(ツメ)・撥(バチ)など呼び方はありますが、ここでは爪で統一します。
三線を弾く為の道具として「爪」を使うのが一般的です。(地域により独特のバチや自分の指の爪を使い弾く方法もあります。)
爪と言っても大きさ・重さ・形状・素材など種類豊富ですので、一般的な特徴を解説します。
はじめての三線では爪の違いを感じる事は困難ですが、慣れてくると自分にあった爪が欲しくなります。自分に合った爪に出合うまではいろんな種類の爪を試すのが良いでしょう。
《大きさ》
「体の大きい人や男性用は、大きく重い爪」
「小柄な人や女性用は、小さく軽い爪」
で選ぶのは間違いではありませんが、それよりも「弾きたい曲」に合わせる方が良いでしょう。
小さく軽い爪は速い曲でも弾きやすく、大きく重い爪は1音ずつしっかり音が出せます。
もちろん手の大きさもあるので男性は比較的大きいサイズを好まれる方も多く、
女性は小さめの爪のほうが持ちやすいということもあるのであくまで参考にしてください。
・古典音楽:
ゆっくりな曲が多いため大きくて重い爪を選ぶ方が多い。
・沖縄民謡:
曲調も様々な為、中型の爪で素材にこだわる方が多い。
・ポップス:
速めの曲が多いので中型〜小型の爪で軽めが好まれる。ピックで演奏される事も多い。
《素材》
プラスチック・セラミック・水牛・木製などさまざまな素材の爪があります。
素材の堅さや形状により音色が違うため好みの音色になる爪を捜すと良いでしょう。
また、素材が違えば重さも違うため、重さを爪選びのポイントにするのも良いでしょう。
各素材の特徴を簡単にまとめてみました。
・プラスチック:
軽くて小さい爪が多い。値段も安く速弾きなどに使いやすい。
・セラミック:
値段も手ごろで重量もあるがサイズのバリエーションが少ない。
・水牛の角:
天然素材のため角の使う部分により値段はさまざま。重量もある。
・木製:
比較的値段も手ごろ。使う木材の種類により重さも堅さも違う。
初めは費用もかかってしまいますが、
自分に合った爪に出会うまでは
やはり様々な種類の爪を試す事が良いでしょう。